マイケルとのひと時
2011年06月16日
久しぶりにYahooトップに挙がっていたマイケルの名前。
─それと共にふと思い出した出来事
芸能にさほど入れ込んでない僕が
2年前にマイケルが亡くなった時にショックを受けて書いた日記がありました。
以下
もともと、ファンでもなかった。
もちろん彼の名曲の数々は知ってるよ。
─マイケルは歌が上手くて、踊りが上手だよね。
─でも、色々変な噂もあるよね。幼児虐待とか、整形とか。
─でもそれを補って余りあるほどの才能があるよね。
─でもさ、どっちにせよ、余りにスーパースターすぎて俺らには関係のない存在だよね。
マイケルジャクソンに対する認識ってそのくらいでした。
じゃ、なんで悲しむの?
そこには俺のマイケルへの小さな思い出が。
それは以前僕が世界中の人々が言語を交換学習する場所があり
そこでたまに海外の人に日本語を教えていた時の事。
その日は僕ともう一人仲の良かった東南アジアの女性が部屋にいて、とりとめもない話をしていました。
そこで急に現れたのが、
スペシャルゲストという特別なタグをつけたマイケルジャクソンという名前の男でした。
一瞬凍り付いてえ?と思ったのも束の間
すぐに口を開いた彼。
「やぁ、ここは日本の部屋かい?」
以前、TVの特集でマイケルの声を聞いていたのですぐに本人だと思いました。
そこでもう疑いも一切吹き飛んだのですが、それでも信じられなくて、しばし、怪しみつつ平静を装いつつ会話を続けました。
「そうだよ、今はあまり人がいないけどね」
すると、
「僕はすごい日本が好きなんだ。愛してるよ日本。」
と少年のような優しい声で言うマイケル。
まさにマイケル節だ。。と思いつつまだ半信半疑で、様子を伺っていました。
すると、拍子抜けしたマイケルが
「マイケルジャクソンって知ってるかい?」
と自分から聞いてきたので
「もちろん!知らない人なんていないよ!彼は日本でもとても有名な歌手(Singer)です!」
と返すと
「君が知ってても不思議じゃないか、僕は世界ではちょっとは名の知れたエンターテイナー
なんだ。」
『Singer=歌手』と呼ばれた事が納得いかなかった様子のマイケルはそこで自らをエンターテイナーと直していました。
あ・・まずった。
と思いつつ
「でも、まだ信じられなくて、、あなたはマイケル本人なの?」
と聞いた俺に対して
「じゃ、たぶん君はこれを聞いたら僕だって信じるだろう」
と言って息を吸い込んだマイケル
次の瞬間マイクから聞こえてきたのは─
「Billy Jean
is not my lover.Shes just a girl who claims that I am the one.
But the kid is not my son」
彼の名曲『Billy Jean』
そのサビをいきなりアカペラで歌った彼。
もうあまりの上手さと完璧さと驚きで
開いた口が塞がらないとはまさにこの事。
信じられないという気持ちで鼓動が高鳴りながらも
とりとめもない会話で場をつなぐ。
日本、そして日本のファンが本当に温かくて大好きなんだと繰り返す彼。
彼の純粋そうな声からは今まで僕が耳にした彼の悪評などは微塵も感じられず、
その後何分か後に部屋を出たマイケル。
その後でした、彼がちょうどそのとき来日ツアーを開始する前で日本にいたと知ったのは。
気まぐれだったのか、ホテルで暇だったのか、突然の登場で皆を驚かせたかったのか今となっては分かりません。
─彼のカリスマ的な優しい声と、歌の上手さ、人をびっくりさせたい感動させたいという純粋な心。
マイケルとのひと時、もう二度と人生で起こる事はないだろうとても幸運な出来事。
声を聞いただけの俺ですらショックだったのでマイケルのファンだった人、一度でも会ったことある人、もしくはコンサートに行った人はマイケルが亡くなって相当ショックだったと思います。
あれだけの才能のある人はいません。
死因なんてどうでも良いです。
世界中があまりにも大きな存在を失ったと思います。
ファンじゃなくても相当偉大な人を失ったていう気持ちは一緒ですよね。
とても残念です。
Rest In Peace Michael.
Posted by うりえる at 20:35│Comments(0)
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